沈下修正

沈下修正沈下修正とは、傾いてしまった住宅を正常な状態へと直す工事のことです。

軟弱地盤による地盤沈下の影響で建物が傾いてしまうことがあります。 一見して傾きがわからなくても、建物の基礎や壁に亀裂が発生したり、ドアが閉まらなくなったりと、特有の現象があらわれるもの。 当社では補強・圧密工事や嵩上工事を行い、地盤を補強するとともに、傾いた建物を水平に修正します。 生活しながら基礎からの修正が可能です。

地盤の圧密沈下により不同沈下を起こした建物の、水平修正復旧工事には次のような工法があります。

基礎土台切離し沈下修正工法

施工方法
建物の布基礎と土台を切離し、専用ジャッキを設置し嵩上げ、水平調整、沈下部分を修正する。

施工順序

  1. 建物のアンカーボルトの位置を確認してナットをはずします。
  2. 基礎天端部分を切り、嵩上げジャッキを設置します。
  3. 専用ジャッキで建築物を水平レベルまで修復します。
  4. 水平修復後、布基礎と土台の間にパッキンを挿入しモルタルを注入します。

 基礎耐圧板修正工法

施工方法
基礎の下を掘って鉄板やコンクリート板を敷いて、耐圧板を作成し、ジャッキを掛け、基礎より持ち揚げて修正する工法。

施工順序

  1. 基礎下部に作業空間を形成し、専用ジャッキを設置します。
  2. 設置されたジャッキで、耐圧板を反力として沈下修正します。
  3. 修正後、仮受けジャッキ台を作成し、建築物を仮受けします。
  4. 仮受けジャッキで建築物を修復後、修正したところに、モルタルを充填し、仮受け台を寝巻きします。

グランドラインまで土を埋め戻し完了です。

鋼管杭圧入沈下修正工法

施工方法
建築物の所望の基礎の場所に、作業空間を形成し、ジャッキに寄り建築物の重力を反力とし、鋼管を順次継ぎ足して地盤に打ち込み、鋼管杭を形成します。鋼管杭の頭部にジャッキ台を設け仮受けし、沈下修正する工法。

施工順序

  1. 基礎下部に作業空間を形成し、専用ジャッキを設置します。
  2. 設置されたジャッキで、小口径鋼管を建築物を反力として順次熔接で継ぎ足しながら、地盤中に打設します。
  3. 打設完了後、仮受けジャッキ台を作成し、建築物を仮受けします。
  4. 仮受けジャッキで建築物を水平レベルまで修復します。

杭頭部まで埋め戻しを行った後に、モルタルを充填し、杭頭部を寝巻きします。
グランドラインまで土を埋め戻し完了です。

土台揚げ工法・仮移動工法

施工方法
土台をH鋼またはレールで根固めし、油圧ジャッキを集中管理して揚家します。建物の下で新設基礎・補強をします。基礎全面新設の場合は建物を仮移動させます。

補修、修復箇所の予測
土間、犬走り、宗盤、タタキ等配管設備、排水関係、建具・床束調整